童話作家 安房直子さんが遺した景色

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歯医者さんへのお礼です『ねずみのつくったあさごはん』


ねずみのつくったあさごはん


☆あらすじ☆

小さな町に小さな歯医者さんがありました。
若くて腕の良い歯医者さんがたった一人で働いていました。

ある日曜日、小さな患者さんが来ました。

「せんせい、お願いします。」

それは一匹のねずみでした。
玄関に飛び込むと、さっさと診療室の方へ歩き出しました。

今日は日曜日でお休みです。
そんなことはお構いなしに、ねずみはさっさと診療室の椅子によじ登って
ぱくっと口を開けたのです。

それを見ると歯医者さんはいつもの癖で思わず、
「虫歯ですか。」
と聞いてしまいました。


assssssa



休診日にいきなり来て、虫歯を看てくださいなんて、随分図々しいと思ったのですが
ねずみには虫歯をすぐに治してもらいたい理由があったようです。

そのお礼に、歯医者さんにこしらえた朝ごはん
独り身の歯医者さんにはピッタリのお礼だったと思います。

かまどで炊いたご飯にお味噌汁、厚焼き卵に煮付け、胡麻和えなど。

「素晴らしい朝ごはんだ」と嬉しくてたまらない歯医者さん。

わたしも、ねずみたちが朝ごはんを作る様子を読んでいたら
歯医者さんが羨ましくなってしまいました。





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[ 2020/04/23 00:00 ] お話「な行」 | TB(-) | CM(0)
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青と緑璃

Author:青と緑璃
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」改め「青と緑璃」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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