童話作家 安房直子さんが遺した景色

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あんたたちは、やっぱりわたしの孫なんだよ。『遠い野ばらの村』


『遠い野ばらの村』


☆あらすじ

たったひとりで小さな村で雑貨屋を営んでいるおばあさん。
おばあさんは、店に買いに来る村の人や品物を卸しにくる問屋さんに
よく遠い村にいる息子の話をしました。

そこは綺麗な川が流れていて、たくさんの野ばらが咲いています。
息子の家族は奥さんと三人の子どもたち。
一番上の子は女の子です。

おばあさんは孫娘のためにゆかたの反物を買いました。
ゆかたを縫いながら、自分の若い頃にそっくりな孫娘の姿を
はっきりと目に浮かべるのです。

それは春のはじめの夕暮れ時でした。
そんな娘が本当にやってきたのです。

「おばあちゃん、こんにちは。」

店番をしながら、ゆかたを縫っていたおばあさんが顔をあげると
店の入口に、今まで自分が考えていたとおりの娘が立っていて、
にこにこ笑っていたのです。



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反物を買ってゆかたを縫っていたり、
小豆を煮て、もち米を炊いておはぎを作ったりする場面は
ずいぶん前のことを思い出して懐かしくなりました。

野ばらの石鹸や野ばらの塩漬けがのってる白いおまんじゅうとか、
見たことはないけれど「あったらいいな」と楽しい空想に思いを馳せました。

きっとおばあさんもおんなじだったのかもしれません。
「こうだったらいいな」と思いながら息子や孫たちのことを想像することが、
日々を楽しく前向きに生きていく糧になっていたのだと思うのです。






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[ 2019/09/16 00:00 ] お話「た行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。

*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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