童話作家 安房直子さんが遺した景色

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不思議なてまりが出会わせた身分違いの友だち『てまり』


『てまり』


☆あらすじ☆

お姫様の遊び相手がはしかになって寝込んでしまいました。

そして、はしかは国中に広まったために、お姫様に感染っては大変だと
お屋敷への子供の出入りが止められてしまいました。
遊び相手が居なくなったお姫様はおもちゃにもお菓子にも飽きてしまい
かんしゃくを起こして泣いていると、突然庭の方から声が聞こえました。

「あんた、どうして泣いてるの」


おせんだと名乗るその少女は、つんつるてんのかすりの着物を着て、
髪は後ろでひとまとめに結んで、藁草履を履いていました。

おせんは色とりどりの木綿糸でかがった大きなまりを持っていました。
その糸は、機織りで使ったはた糸の残りをおばあさんが集めて、
つなぎ合わせて、やっとこしらえてくれたものなのです。

そして、まりの芯には鈴が入っていて転がすたびに、りんりんと
いい音をたてるのです。



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出会う前に不思議な夢を共有していたお姫様とおせん、
二人の出会いは必然だったように思います。

そして、二人が望んでいたのはただ純粋に
一緒にいて楽しい時間を過ごしたかっただけなのでしょう。


ただ、友達でいたいだけ。

どうすることも出来ない境遇に、やるせなさが残るお話でした。







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[ 2019/06/02 00:00 ] お話「た行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。


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