童話作家 安房直子さんが遺した景色

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いなくなった羊の国と不思議なトルコ帽『ライラック通りのぼうし屋』


『ライラック通りのぼうし屋』

☆あらすじ☆

ライラック通りにある古い帽子屋。

無口な店主は職人気質で注文の仕事は少しだけ、
あとは自分の好きな形の帽子ばかりを作って楽しんでいました。
それが奇妙なものばかりで買い手がつかないので、
いつも奥さんにお金の事で文句を言われていました。

ある夜更けのこと、帽子屋がまだ仕事をしていると、
不思議なお客様がやってきました。

それはジンギスカン鍋にされそうなところを
命からがら逃げてきた一頭の羊でした。

羊は自分の羊毛を刈り取って
帽子を出来るだけたくさん作って欲しいというのです。

これから自分が行く「いなくなった羊の国」へ
仲間も連れて行くために必要なのだというのです。
そこは自由で幸せな世界なのです。

帽子屋はトルコ帽を作ることにしました。

そして、こっそり自分の分のトルコ帽も作ったのでした。


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自分の好きなことだけやって過ごしていける世界があったら、
それはもうすぐにでも行きたいと思いますね。
羊の毛で作った帽子を被るだけで行けちゃうなんて。

私も日々妄想してます、そういう夢の国。

いつでも帰ってこられるなら一度は行ってみたい。
そう、いつでも帰ってこられるなら。

きっと、帰ってこられなくなったら後悔してしまいそうです。
逃げだしてしまいたいって思うことは日々あるけれど、
失ったら取り戻せない、離れてから気づく大切なことがあるような気がして
かろうじて妄想だけでとどまっています。

もしかしたら、こんな自由の国を探すために旅立った人もいるのかもしれないと
思いながら。




[ 2017/01/09 00:00 ] お話「ら行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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