童話作家 安房直子さんが遺した景色

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童話作家 安房直子さんが遺した景色 TOP  >  2021年09月

雨の精の親子とお百姓『あまつぶさんとやさしい女の子』

あまつぶさんとやさしい女の子

☆あらすじ☆

林の中に、銀色の髪の雨の精が住んでいました。
あまつぶ母さんと子供のあまつぶぼうやです。

あまつぶ母さんは村が日照りの時に畑に雨を降らせては、干し柿やお餅のお礼をもらっていました。

ある日のこと、初めて持ち帰ったお砂糖をなめたあまつぶぼうやは、その美味しさがすっかり気に入ってしまいます。

それからは他の食べ物は見向きもしなくなりました。
困り果てたあまつぶ母さんは、お砂糖をくれたお百姓のところに、お砂糖を分けてもらえないか訪ねて行きました。

するとお百姓のおかみさんは、夏になったら自分のところのさとうきび畑にだけ雨を降らせてくれたら、欲しいだけお砂糖を分けてあげると言うのです。

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★★★★★★★★★★



初めて口にしたお砂糖の美味しさにあまつぶぼうやはもっとお砂糖が食べたいとお母さんを困らせます。

子供だったらワガママを言うのは仕方ないことだし、お母さんもそれに応えてあげたいと思うでしょう。

そんな気持ちにつけこんだお百姓のおかみさん。

このあたりを読んでいるところから嫌な予感しかしなくて、もう気持ちが落ち着かなくなりました。


人間の嫌な部分を見せられたと同時に、自分にも突きつけられるものがあって、何だか言葉に出来ない思いに苦しくなったりしました。

そして、題名にある「やさしい女の子」。
犠牲になった存在なのか、救ってくれた存在なのか、そんな思いが頭をよぎりながら読み進めていきました。


私個人としては、可愛いタイトルにこんな展開が待っていたなんてと思うお話でした。


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[ 2021/09/25 00:00 ] お話「あ行」 | TB(-) | CM(-)
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Author:すきっぷ
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*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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