童話作家 安房直子さんが遺した景色

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寒い季節に食べたくなる料理


寒くなったらシチュー


すっかり木々の葉は色づき寒い季節が始まりました。

あなたは寒い季節は好きですか?

私はとても苦手なんです。

苦手というよりも大っ嫌いと言ったほうが良いかも(笑)

寒い時期だけ暖かい土地に引越したいくらい、
寒さ、特に凍てつくような寒さはダメなのです。

とは言っても、この時期は温かい食べ物が美味しい季節でもありますよね。

おでんやお鍋、煮込み料理で体を温めるのが至福の時です。

お鍋.jpg


体が暖まるのと同時に心までポカポカ暖かくなるような気がします。

特に私が冬の煮込み料理だなと思うのが「シチュー」です。

同じような材料を使った「カレー」は暑い夏の日でも食べたくなるのに、
「シチュー」は夏は食べたいと思わないどころか、
多分、存在すらも忘れかけているかもしれません。

風がひんやり吹く頃になると、「今夜はシチューにしようかな」
なんて急に思い出すのです。

昔、母が作ってくれたシチューはじゃがいもや人参、豚肉、
そしてキノコがたっぷり入った具だくさんのホワイトシチューでした。

今でも懐かしく思い出す母の料理の一つです。

その頃は寒い季節じゃなくてもシチューが食卓にあがっていたけれど、
私には冬になると思い出す料理になりました。

最近になって、あの熱々で、そして優しい味を幸せに感じられるのは、
厳しい冬があるからこそなのかもしれないと思えるようになりました。


安房直子さんの作品にもシチューが出てくる
『空色のゆりいす』というお話があります。

その物語はこんな一文で始まっています。

”じゃがいもと牛乳が、とてもおいしい、北の町の話です。”



関連記事:目の見えない女の子が心で見た優しい色彩『空色のゆりいす』



[ 2013/12/01 00:00 ] 作品の魅力 | TB(-) | CM(0)

文字で表現する色彩

ききょう畑の風景

なぜ私が『きつねの窓』に惹かれたのか。

全編を通して読み終えたとき、
印象に残ったのは「ききょう」という花の名前と
を表現している言葉でした。

ききょう.jpg

「みがきあげられた青いガラスのように」
青いききょうの花畑」
の前かけ」など。

この作品の中には青色に関しての表現が多かったのです。


私は物心ついた頃からずっと、好きな色は青でした。

当然、洋服は青や水色や紺色と言った青系のものばかりでしたし、
持ち物も青系のものが多かったです。

一人暮らしをする時、インテリアグッズを揃えた時も
気がついたら青系のものばかりでした。

「青色ばっかり」と友達に笑われたこともあります(^_^;)

何故、青色が好きなのか…。

私は清々しい澄んだ空を見ているのが好きなので、
その爽やかさに通じる青が好きなのだと思います。

そんな根っからの青色好きだったので、
この作品に惹かれたのかもしれません。

安房さんの表現する「ききょう畑」の青を
ありありと思い浮かべることができました。


安房さんご自身も「青色が好き」だったようです。

安房さんが「青」に抱いた思いは、一体どんなものだったのか。
「同じ色が好き」という共通点はどこで結ばれているのか、
そんなことを考えていると想像が尽きなくなりそうです。

好きだからこそ、「青」をあれほど表情豊かに表現できたのだと思います。



関連記事:ひとりぼっちの猟師と子ぎつねのお話『きつねの窓』


[ 2013/08/14 00:00 ] 作品の魅力 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

青と緑璃

Author:青と緑璃
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」改め「青と緑璃」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


はじめに



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