童話作家 安房直子さんが遺した景色

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雪に埋もれた小さな家から聞こえてくるのは『すずをならすのはだれ』


『すずをならすのはだれ』


☆あらすじ☆

寒い寒い2月のこと。

真っ白な森の中を、真っ白なうさぎが通りかかりました。

「よもぎの葉っぱを三十枚、ハコベの葉っぱを十五枚…」

うさぎはこれから森の向こうの町までおつかいに行くところです。

あんまり急いでいたので、ツルッと滑ってしまいました。
滑った拍子に、雪をかぶった小さな一軒家にドシンとぶつかってしまったのです。

小さな家の扉には磨き上げられた銀色の鈴が付いていて、
”ごようのかたはすずをならしてください”なんて書いてあります。

すっかり嬉しくなったうさぎは鈴の紐を引っ張ってみました。

ちり、ちり、ちり…

すると家の中からこんな声が聞こえてきました。

「とびらのすずをならすのは、だれ?」

きれいな、優しい声でした。


yukii



厳しい寒さが続くと、暖かい春が待ち遠しいのは人間も動物も植物も
おんなじなんですね。

動物たちが雪の下に眠っている花や草の種たちを励ます歌を歌ってるなんて、
私も仲間に入れてもらいたくなりました。

もう雪はとけるよ、陽射しもやわらかくなってきたよって、
凍えそうな種に歌声で元気を届けたくなりました。

日本には四季があって、春夏秋冬、どの季節も大切なときです。

でも、私は寒い季節が苦手なので早く春が来ないかなって思ってしまいます。

あと十日ほどで春分の日です。

眠っていた植物の種が芽を出すのも、もうすぐです。

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[ 2019/03/10 00:00 ] お話「さ行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。

*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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