童話作家 安房直子さんが遺した景色

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亀からもらった不思議な時間『だれも知らない時間』


『だれも知らない時間』

☆あらすじ☆

漁師の良太はおばあさんと二人暮らしの元気な若者。
貧乏だけれど毎日忙しくて、網にあいた小さい穴を繕う時間もないほど。
ある日、貧乏暇なしでやりきれないと嘆いていると、大きな亀と出会ったのです。

もう亀は二百年も生きていました。
それでも、あと百年も命が残っているのです。
最近では大きな体を動かすのがおっくうになって眠ってばかり、
見る夢も同じで飽き飽きしていました。

暇が欲しいという良太に亀は自分の時間を分けてあげるというのです。
コップ一杯のお酒と引き換えに。

そして良太は夜中の十二時からの一時間、
誰も知るはずのない秘密の時間を持ったのでした。


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お酒と引き換えに自分だけの時間を手にした若者。
そして、この物語にはもうひとり亀から時間をもらった少女がいました。
それは、もう本当に”賭け”と言うしかないものと引き換えにして。

誰かの時間を貰うってことは、命の時間を貰うことと同じ。
そのためには大きなリスクを伴うことも覚悟しないといけないこと。
時間をもらうなんてありえないことですけれどね。

生きるもの全てに平等にある二十四時間という一日。
全く足らないと思う人もいれば、有り余っていると感じる人もいるでしょう。
私といえば…きっと時間はあるはずなんだと思います。
使い方が下手なのか、効率が悪い動きをしてるのか、
なんだか何もしないで休日が終わってるなんてことがよくあります。
きっと、考えて動けば十分な時間なのかもしれません。

でも、「何をしていても誰にも知られない時間」なんてちょっと惹かれますね。





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[ 2017/03/04 00:00 ] お話「た行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。

*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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