童話作家 安房直子さんが遺した景色

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おはじき三つと、あなたの心『星のおはじき』


星のおはじき


☆あらすじ☆

あの朝、あやちゃんが学校に持ってきたたくさんのおはじきを机の上に出すと、
女の子たちが集まってきて、おはじきに触ったり手のひらに乗せたりしていました。

私も、みんなの真似をしておはじきに触ろうとすると、
あやちゃんはいきなり、「さわらないで!」と言いました。
そして、顔をしかめて、とても嫌そうに、
「あなたが触ると、汚れるわ」と言いました。

私は心の中が、すうっと青くなるような気がしました。
指先が、凍ってゆくような気がしました。

その次の国語の時間は、先生の声が全然耳に入りませんでした。
給食も、美味しくありませんでした。

昼休みに図書室から教室へ戻ると誰もいませんでした。
私も校庭へ出ようと思ったとき、あやちゃんの机の上に置き忘れられた
赤い袋を見つけたのです。


jikijikiii




家の窓から大きなの木が見える川のほとりの古い家に
おばあちゃんと二人で暮らしている女の子
目が悪いおばあちゃんは、女の子が幼いとき身だしなみを
きちんとしてくれることが出来ませんでした。
服が汚れていたり、髪が乱れていたことで悪口を言われるようになりました。

今では自分の身の回りのことはきちんと出来るようになりましたが、
それでもまだ友達は汚い汚いと言っているのです。

悪口には負けない、いつも明るく生きていたいと思う女の子ですが、
それはずいぶん難しいことだとも思うのです。

文中に何度か、「難しい」という言葉が出てきます。
「出来ない」というよりも「難しい」ということで、女の子の辛さや葛藤が
強く現れているように感じました。

「幸せな人は他人に意地悪をしない」なんてことを聞いたことがありますが、
そのとおりだと思う反面、自分はどうだろうかと思って苦しくなるときがあります。

自分より劣っている人や貧しい人を見て安心する気持ちが少なからずあるからです。

なんと説明したらいいのか、うまく言葉にできないのですが、
私にとってとても心に突き刺さる作品です。

yyyyyyyyy







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[ 2020/04/24 00:00 ] お話「は行」 | TB(-) | CM(0)

もうすぐ一年生『うさぎの学校』


『うさぎの学校』


☆あらすじ☆

まり子はランドセルを買ってもらいました。
赤いピカピカのランドセルです。
ランドセルにノートやえんぴつを入れて毎日学校へ行く練習をしています。

「おかあさん、いってまいりまあす」

「はあい、いってらっしゃい。気をつけて」

お母さんはいつも楽しそうに笑って送ってくれます。

まり子は近くの野原を一周りして、また「ただいまー」と帰ってくるのです。


ある日の事、原っぱの桜の木のあたりで不思議な声を聞きました。

「おかあさん、いってまいりまあす」

「はあい、いってらっしゃい。気をつけて」

まり子はびっくりしました。
誰?私とおんなじこと言ってる ひと…。



ranran



私の小学生の時代にはランドセルの色は赤と黒しかなくて、
当たり前のように女の子は赤、男の子は黒を背負って学校に行っていました。

今はいろんな色があってカラフル、好きな色を選べるのが羨ましいです。

赤が嫌だったわけでも、黒のほうが良いと思ったこともありませんし、
他の色があったらなと思ったこともありませんでしたが、
色を選択できる現実を目の当たりにすると、なんだか急に羨ましくなります。

今ではデパートでも売ってるし、テレビのCMなどでも目にすることはあるので
カラフルなランドセルにいまさら驚くこともないのですけれど。

でも、大人になって道で色とりどりのランドセルの小学生の列に出会うと、
いまだに嬉しくなって見てしまいます。
赤やピンクや紺や茶色のランドセル、自分が小学生だったらどれを選ぶかな?と。
空色のランドセルいいな~とか。


真新しい好きな色のランドセルを背負った新一年生に会えるのは
もうすぐですね。





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プロフィール

すきっぷ

Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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