童話作家 安房直子さんが遺した景色

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知ってしまった耳飾りの秘密『奥さまの耳飾り』


『奥さまの耳飾り』


☆あらすじ☆

お屋敷の奥さまが耳飾りの片方を無くしてしまいました。
薄桃色の大きな真珠の耳飾りで、お屋敷のどこかに落としたようなのです。

それは、奥さまが御結婚の時に旦那さまから贈られた品物でした。
旦那さまは大金持ちの貿易商でほとんどを海の上にいるのだそうで、
小夜がこのお屋敷に奉公にあがって半年経つのですが、
まだ旦那さまにはお目にかかったことがありません。

その日の夕暮れ時、小夜は庭に落ちている耳飾りを見つけたのです。

くちなしの木の下に、こぼれた露のように落ちていた真珠を
小夜は自分の右の耳につけてしまいました。

すると、小夜の耳に不思議な音が聞こえてきました。

それは海の渚の音でした。


shinshin




その宝物はあまりに綺麗で魅惑的で、惹きつけられるものだったのでしょう。
小夜はこんなことをしてはいけないと自分に言い聞かせながらも
それを身につけてみたいという思いを抑えることが出来ませんでした。

真珠の耳飾りの秘密は奥さまと旦那さまだけの秘密でした。
たった一度だけならという思いが消してしまった悲しい魔法。

味戸ケイコさんが描く、夜の海と満月、そしてあれは奥さまの後ろ姿でしょうか。
なんとも切なく、悲しい、そして美しい挿絵が印象的です。






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[ 2019/10/06 00:00 ] お話「あ行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
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*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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