童話作家 安房直子さんが遺した景色

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テーブルが森の一本の木だったとき『白樺のテーブル』


白樺のテーブル


☆あらすじ☆

ぼくの部屋に、白樺で出来た小さなテーブルがあります。
白くて細い枝を組み合わせて作った可愛らしいテーブルです。

友人がぼくの引越し祝いにと、民芸品の店で見つけて贈ってくれたものです。

「こんなコンクリートの壁に囲まれて暮らすんだから、
せめてテーブルくらい素朴なのを使って、森に行ったつもりになるといいよ。」
そう言って、これを置いていったのでした。

はじめこそ、仕事の合間に一服したり、コーヒーを飲んだりする時に
使っていたのですが、忙しくなるとテーブルを使うのが面倒になり、
いつしか、部屋の隅に追いやられ、物置台になっていきました。

ある日のこと、部屋に妙なお客がやってきました。
ひょろりとした若いで、緑色の服はびしょ濡れでした。

「おたくに木の枝でこしらえた白いかわいいテーブルがないでしょうか」

「ああ、あれのこと?」ぼくはホコリが積もった物置台を指さしました。



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自分が一番大事にしていた木が切り倒されて、テーブルになって、
そのテーブルが重い重いと泣いている夢を見るという不思議な

まだ、テーブルが森の中の一本の木だったときの幸せな思い出を
は知っているのです。
ある日突然、森の木々が切り倒されて、何もない空き地になってしまったことも。


物語に漂う、深い森の中の、静かで淋しい空気感や、森のの哀しさが
味戸ケイコさんの絵ですんなりと引き込まれていきました。







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[ 2020/05/08 00:00 ] お話「さ行」 | TB(-) | CM(0)
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すきっぷ

Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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