童話作家 安房直子さんが遺した景色

安房直子さんの作品を紹介しています。
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溢れ出たほたるの群れに見つけた別れた妹との思い出『ほたる』


ほたる

☆あらすじ☆

妹のかや子は東京のおばさんの家にもらわれて行きました。
「兄ちゃん、さいなら」
そう言って昨日の夕方、列車に乗って行ってしまったのです。

一晩たって、かや子のいないやりきれなさに気づいた一郎は
かや子が行ってしまった昨日と同じ夕方の駅のホームで
置き去りにされたトランクを見つけました。

その大きなトランクの上には小さな女の子がいたのです。
まるで、かや子を思わせるような女の子でした。
そして、女の子がトランクを開けるとたくさんの蛍が溢れ出したのです。


夕暮れ.jpg



ほたるの放つ光はなんだか私には物悲しく見えます。
一所懸命自分の存在を知らせるように光るけれど、
長くは続かなくて消えてしまう。
そして、また光って消えて…。

夕暮れ時の淋しさと、妹を失った淋しさ、
物悲しく儚げな情景が印象的な作品です。




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[ 2015/07/19 00:00 ] お話「は行」 | TB(-) | CM(0)

不思議なボタン穴と洋服屋の秘密『野の音』


『野の音』


☆あらすじ☆

泰山木の木陰に建てられた小さな洋服店。
ある日、一人の若者が見習いになりたいと訪ねてきました。
実はこの若者は妹の行方を探してこの洋服店にたどり着いたのです。

この店での仕事は普通の洋服屋の仕事と変わりはありませんでしたが、
不思議なことにボタンの穴かがりだけはしないままでした。

ある夜、寝ていると天井からパラパラと不思議な音がしました。

野原





三寒四温

3月も半ばになり、寒さも少しずつ和らいできました。
昼間は暖かい陽射しになってきてますが、
でもまだ朝晩は冷え込んでいますね。
こんなふうに寒さや暖かさを繰り返しながら、
ゆっくりと春の気配になってきているのを感じます。

3月後半には7歳離れた兄の誕生日があります。
今では同級生との体格の違いはないと思いますが、
小学校に入学した時には他の子に比べ随分小さかったと
昔母が言っていました。
4月生まれの子とは約一年違いますから、
子供の頃の一年の差は大きいですよね。
確か、ランドセルを背負ったらひっくり返ったとかいう話も
聞きました(笑)

兄との記憶を思い出してみようとすると、
あんまりないんですよね(笑)
異性で歳も離れてるからあんまり遊んだ記憶もないし。

そういえば、私が兄や姉と似てないって理由で
よく「お前は川で拾ってきたんだ」って言われてました。
もう、酷い話ですよね。
結構何回もしつこい位に言うんですよ。
それで私が母にすがりついて泣くというパターン(笑)

友達にはお兄さんがいていいな~とか言われてたけど、
世間一般のお兄さんのイメージとはかなり違いますよ(;_;)

あっ、でも自転車に乗れるようになったのは
その厳しい兄の特訓のお陰でした。
それでみんなと同じように中学校へ自転車通学できたのです。

俺様で厳しい人ですが、その厳しさのおかげで
今の私が一人でもなんとか生きていられているように思います。
母親のような優しい姉と父親のような厳しくも優しい兄に
支えられている日々です。



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プロフィール

青と緑璃

Author:青と緑璃
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」改め「青と緑璃」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


はじめに



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