童話作家 安房直子さんが遺した景色
さあ行こう！月がしずむまで、僕は自由だよ。『空にうかんだエレベーター』
『空にうかんだエレベーター』
☆あらすじ☆
大きな町の大通りにできた、子供服のお店。
綺麗に磨き上げられたショーウインドーには
セーターを着た大きなうさぎのぬいぐるみが飾られています。
そのうさぎは毎日ピアノを弾いていました。
そして、なぜかちょっと拗ねているようにも見えるのです。
毎日見に来る女の子「ともちゃん」はうさぎが大好きです。
じっとうさぎを見つめては、ピアノの音に耳を傾けます。
すると、本当にピアノの音が聞こえてくるのです。
ある日のこと、うさぎはこんな歌を歌っていました。
「満月の晩に、またあいましょう♬」
透き通った四角い箱に乗ってお月様に一番近いところまで…。
女の子とうさぎは月の光を浴びて夢のような時間を過ごしました。
でも、それは月が西の空にしずむまで。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのでした。
ショーウインドーに飾られているうさぎのピアノの音に気づいたのは
きっと、この女の子だけだったのかもしれません。
行き交う人たちは飾られている服ばかりに目がいって
ピアノの素敵なメロディに気づいてくれなかったから
うさぎはちょっと拗ねてしまったのかも。
そんなうさぎのピアノに真剣に耳をすませ褒めてくれた唯一の存在。
気づいて認めてくれたことが嬉しくて
女の子だけに満月の夜の魔法を教えてくれたのでしょう。
存在に気づいてくれて、認められること。
簡単なようでなかなか報われないのですが、
きっと、誰でもがそれを願っているのだと思うのです。
寒い季節に、心がふんわり暖かく感じる物語です。
- 関連記事
-
- 黄泉の国へのお使い『白いおうむの森』
- 真夜中の列車の女の子たち『サリーさんの手』
- さあ行こう！月がしずむまで、僕は自由だよ。『空にうかんだエレベーター』
- 山の枯れ木たちとひなげしちゃん『しいちゃんと赤い毛糸』
- えんとつが無くたって大丈夫！『サンタクロースの星』
| TOP |
Author:青と緑璃
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」改め「青と緑璃」です。
＊安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。
はじめに
良かったらポチッと押してください↓
- 写真ができたら、届けてくださいね『オリオン写真館』 (08/11)
- 海の町のお祭りと桜貝『海からの贈りもの』 (03/06)
- 胸の中のかまどが真っ赤に燃えている女の子のお話『わるくちのすきな女の子』 (01/23)
- 不思議な少女が見せてくれたオレンジ色の国『夕日の国』 (10/10)
- 雨の精の親子とお百姓『あまつぶさんとやさしい女の子』 (09/25)
- 猟師一家と祝いの青い大皿『鶴の家』 (01/20)
- 一緒にロシア紅茶を飲めるなら『あるジャム屋の話』 (12/13)
- テーブルが森の一本の木だったとき『白樺のテーブル』 (05/08)
- 木漏れ陽編みのレース『丘の上の小さな家』 (05/07)
- 不思議な砂場と海の猫『ふしぎなシャベル』 (05/06)
- 2022/08 (1)
- 2022/03 (1)
- 2022/01 (1)
- 2021/10 (1)
- 2021/09 (1)
- 2021/01 (1)
- 2020/12 (1)
- 2020/05 (4)
- 2020/04 (8)
- 2020/03 (2)
- 2019/11 (2)
- 2019/10 (2)
- 2019/09 (1)
- 2019/06 (2)
- 2019/05 (10)
- 2019/04 (4)
- 2019/03 (6)
- 2019/02 (1)
- 2017/05 (1)
- 2017/04 (1)
- 2017/03 (5)
- 2017/02 (1)
- 2017/01 (3)
- 2016/12 (4)
- 2016/04 (1)
- 2015/10 (1)
- 2015/09 (2)
- 2015/08 (2)
- 2015/07 (1)
- 2015/03 (2)
- 2015/02 (2)
- 2014/12 (1)
- 2014/10 (1)
- 2014/06 (1)
- 2014/02 (3)
- 2014/01 (2)
- 2013/12 (6)
- 2013/11 (1)
- 2013/09 (1)
- 2013/08 (3)
- 2013/07 (1)
安房直子 少女 おばあさん 娘 うさぎ 料理 猫 春 ねずみ 女の子 小人 星 母 父 風のローラースケート 兄妹 子ぎつね 電話 りんご 絵かき くま きつねの窓 海 きつね ききょう 北風のわすれたハンカチ 空色のゆりいす たぬき 花 かばん屋 月 猟師 亀 オレンジ色 かばん かばん職人 野菜 少年 雪 海の館のひらめ ゆめみるトランク コック ひらめ 時間 白いおうむの森 だれも知らない時間 漁師 くるみ餅 カニ 春の窓 おしゃべり だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ はるかぜのたいこ たいこ おうむ コンタロウのひみつのでんわ ライラック通りのぼうし屋 帽子屋 電車 人形 窓 サリーさんの手 羊 トルコ帽 料理人 海からの電話 舌 魔法をかけられた舌 布団屋 ギター たんぽぽ 牡鹿 夕空色のかばん やさしいたんぽぽ ころころだにのちびねずみ カナリヤ 黄色 夕空 きつねのゆうしょくかい 赤いばらの橋 鬼 赤かぶ もちのき みどりのはしご 黄色いスカーフ 看護婦さん タバコ 煙 熊 熊の火 傘 すずをならすのはだれ 鈴 かばんの中にかばんをいれて トランク うぐいす 草花 動物 海の雪 葉書 傘職人 あじさい 青い花 ある雪の夜のはなし 山のタンタラばあさん カラス いたち トランプの中の家 編み物 ゆきひらの話 しいちゃんと赤い毛糸 べにばらホテルのお客 姉妹 雪窓 ひめねずみ さんしょっ子 お手玉 魔物 小さいやさしい右手 楽器 椅子職人 グラタンおばあさんとまほうのアヒル アヒル 初雪のふる日 ひめねずみとガラスのストーブ クリスマス サンタクロースの星 西東京市中央図書館 野の音 ボタン穴 みみずく 銀のくじゃく 桜の精 緑のスキップ お医者さん カモメ はた織り くじゃく ピアノ エレベーター うさぎのぬいぐるみ 空にうかんだエレベーター ひぐれのお客 耳 鳥 ハンカチの上の花畑 菊酒 消しゴム 文房具 ほたる ふしぎな文房具屋 夫婦 風鈴 自転車 花のにおう町 キンモクセイ 秋の風鈴 小鬼 天の鹿 カーネーションの声 テーブル 木の葉 味戸ケイコ 白樺 クモ 白樺のテーブル 司修 ひみつ 鹿 桔梗 ジャム屋 あるジャム屋の話 医者 レース編み 丘の上の小さな家 花の家 おじいさん 奥さん うさぎ屋のひみつ 三日月村 ボタン 球根 水仙 ふしぎなシャベル シャベル 鍋 魚 木の葉の魚 サンタ サンタクロース ゴムとび わるくち鳥 魔法 わるくちのすきな女の子 ドリーム化粧品 こぶし 海からの贈りもの 桜貝 赤 裏地 カメラ 猿 オリオン写真館 こふきちゃん らくだ おでん 屋台 モチノキ 青い大皿 鶴の家 丹頂鶴 姉 あまつぶさんとやさしい女の子 なわとび 砂漠 夕日の国 さとうきび あまつぶぼうや 黒猫 三日月村の黒猫 バレエシューズ カーネーション うさぎのくれたバレエシューズ 肉屋 コロッケが五十二 コロッケ 声 てまり 遠い野ばらの村 野ばら 結婚式 猫の結婚式 お姫様 針 小さい金の針 コブシ だれにも見えないベランダ 天窓のある家 バラ 魔女 ばら ベランダ 大工 アイリス つきよに アイシャドウ 目 夢の果て おはぎ 奥様の耳飾り ねずみのつくったあさごはん 歯医者 花かげちゃん みどりのスキップ 花びらづくし 桜 朝ごはん 星のおはじき カエル 百合 秘密の発電所 柳 おはじき 一年生 ランドセル もぐら 井戸 もぐらのほった深い井戸 満月 真珠 秋の音 くるみ カーテン うさぎの学校 おしゃべりなカーテン カーテン屋さんのカーテン 日暮れの海のものがたり 帽子
