童話作家 安房直子さんが遺した景色

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カエルの発電所『秘密の発電所』


秘密の発電所


☆あらすじ☆

この間、急ぎの仕立物を届けた帰りでのこと、
日が暮れた峠の道で帰り道が分からなくなりました。

すると、いきなりあたりの百合が光りだしたのです。
はじめはついたり消えたりしながら、いつしか白く眩しくなりました。
まるで、お祭りの晩みたいです。

これはきっと、きつねのいたずらに違いないと思いました。
気味が悪いので、前を向いてさっさ、さっさと歩いていきました。

「もしもし、おばさん」

草の中から壊れたラッパがいきなり鳴るような感じで誰かに呼ばれたので、
飛び上がるほど驚いて、すっかり気味が悪くなりました。

私は口をぎゅっと結んで知らんふりして歩いていきました。

「おばさん、ちょっと待ってください。」

私が駆け出そうとしますと、その声ははっきりとこう言いました。

「せっかく電気をつけて道を照らしてあげたのに、
こっちの話も聞かないで、あんたは薄情者ですねえ。」

そこまで言われて知らんふりも出来ません。
私が足を止めると、そこに飛び出してきたのは一匹の大きなカエルでした。



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カエルが自分で作った自慢の発電装置を説明している場面が
自信たっぷりで面白いのです。
こんな立派な装置を作ったら自慢げに言いたくなる気持ちも分かります。

百合の花に灯りをともすためにマヤカシではなくて
水車を作って水力発電で灯りをともしている。

安房さんの作品に出てくる人間以外の生き物の多くは
人間以上に堅実でコツコツと健気に生活しているような気がします。

だから変に人間を嫌うこともなく、対等な言葉遣いと意見を持って
人間に歩み寄っているように思います。





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[ 2020/04/25 00:00 ] お話「は行」 | TB(-) | CM(0)
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すきっぷ

Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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