童話作家 安房直子さんが遺した景色

安房直子さんの作品を紹介しています。
童話作家 安房直子さんが遺した景色 TOP  >  ほたる

溢れ出たほたるの群れに見つけた別れた妹との思い出『ほたる』


ほたる

☆あらすじ☆

妹のかや子は東京のおばさんの家にもらわれて行きました。
「兄ちゃん、さいなら」
そう言って昨日の夕方、列車に乗って行ってしまったのです。

一晩たって、かや子のいないやりきれなさに気づいた一郎は
かや子が行ってしまった昨日と同じ夕方の駅のホームで
置き去りにされたトランクを見つけました。

その大きなトランクの上には小さな女の子がいたのです。
まるで、かや子を思わせるような女の子でした。
そして、女の子がトランクを開けるとたくさんの蛍が溢れ出したのです。


夕暮れ.jpg



ほたるの放つ光はなんだか私には物悲しく見えます。
一所懸命自分の存在を知らせるように光るけれど、
長くは続かなくて消えてしまう。
そして、また光って消えて…。

夕暮れ時の淋しさと、妹を失った淋しさ、
物悲しく儚げな情景が印象的な作品です。




関連記事
[ 2015/07/19 00:00 ] お話「は行」 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

青と緑璃

Author:青と緑璃
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」改め「青と緑璃」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


はじめに



良かったらポチッと押してください↓

ブログランキング・にほんブログ村へ

タグ