童話作家 安房直子さんが遺した景色

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向こうの崖から飛んできた赤い帽子『赤いばらの橋』


『赤いばらの橋』


☆あらすじ☆

緑色の鬼の男の子が崖に腰掛けて、遠くを眺めていました。

「向こう側の崖には何があるのかなあ。」

子鬼はずっと前からそれが知りたかったのです。
南側の崖の上は、オリーブ色の森です。

やっぱり鬼がいるのかな…。
子鬼はそう思いましたが、その森から聴こえてくる音楽を耳にしたとき、
鬼がいるのではないと知りました。
「鬼はあんなに綺麗な音楽を知らないもの…。」

ある日、これまでにない激しい南風が吹きました。
そして、その風に乗って帽子が飛んできたのです。

うしろにリボンが結んである、赤いフェルトの帽子です。
そしてそれは不思議な甘い匂いがしました。
この帽子の持ち主はきっと女の子だと子鬼は思いました。

「いいにおいのする、可愛い可愛い女の子。」
ふと、胸の中をくすぐられるような気がしました。

「そうだ、返してあげなけりゃ」

子鬼は、勇んで立ち上がりました。


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向こうの崖には何があるのかな~とずっと考えていた小鬼。

お母さん鬼に聞いてもろくな返事をしてくれない。

何があるのかな、何があるのかなって想像だけが膨らんでいたときに、
なんて良いタイミングで帽子が飛んできたものだから、
子鬼の衝動は止められるはずがありません。

おまけに自分に都合の良い想像で帽子の持ち主は
「いいにおいのする可愛い可愛い女の子」
なんとかして、僕が自分で行って、自分で返してあげたい…。

もう子鬼の思いは募るばかりです。

このあたりまでで、私も楽しい展開を想像していました。

はたして、子鬼は向こう側に本当に行ったのでしょうか。
可愛い女の子に出会えたのでしょうか。

子鬼の言動がなんとも可愛らしくて可笑しくて、笑ってしまいます。






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[ 2019/05/02 00:00 ] お話「あ行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
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*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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