童話作家 安房直子さんが遺した景色

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不思議な少女が見せてくれたオレンジ色の国『夕日の国』

夕日の国

☆あらすじ☆

スポーツ用品を飾るショーウィンド。
ぼくはその小さい方の窓をお父さんから任されました。

表通りに面している大きい窓は、真新しいスポーツ用品が綺麗に飾られています。

一方、横町の路地に面している小さい方の窓はガラスに隙間があって汚れているし、場所柄人目を引かない窓です。

それでもぼくはショーウィンドを任されたことが嬉しかったのです。

テニスのラケットや野球のグローブ、登山靴も良いなと考えを巡らせましたが、お父さんから渡されたのは縄跳びのなわ一本と運動靴一足だけでした。

オレンジ色の紙を壁に貼って、縄跳びのなわと運動靴を飾った窓はなかなか素敵です。
でも、それは誰にもわかってもらえませんでした。

ところがある日、素敵な飾りつけだと褒めてくれる女の子に出会いました。

「うしろのオレンジ色が、まるで夕日の国みたい」

sssan


★★★★★★★★★★


この物語を読み終えた時に感じたのは、優しい人ほど孤独なんだなという思いでした。

夕日の国や不思議な女の子よりも、主人公の「ぼく」の気持ちの動きが興味深かったのです。

不思議な女の子「咲子」からオレンジ色の水が入ったびんを貰う時のためらいや、夕日の国らくだに対する思い、そして黙っていなくなった咲子への思い。

見向きもされなかったショーウィンドの飾りつけを初めに認めてくれた咲子が見せてくれたオレンジ色の景色は、「ぼく」の心を掴むのに十分過ぎました。

夕暮れの砂漠にひとりぼっちのらくだ
背負っている荷物を下ろして、背中のこぶをさすってあげたいという「ぼく」の思いが優しくて、同時に何故かたまらなく悲しくなりました。

rakurrr



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[ 2021/10/10 00:00 ] お話「や行」 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

青と緑璃

Author:青と緑璃
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」改め「青と緑璃」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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