童話作家 安房直子さんが遺した景色

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かさ職人の若者と雨の日に出会った少女のお話『青い花』


『青い花』


☆あらすじ☆

裏通りに、小さいかさ屋がありました。

まだ若者でしたが、かさの修理の腕前はりっぱな職人です。

ある日のこと、町へ出る道すがら雨が降っているというのに
傘もささずに垣根にもたれて立っている女の子と出会いました。

傘を持っていないという女の子にかさ屋はとびきりの傘を
作ってあげることにしました。

女の子が選んだ傘の生地は青い色でした。
その夜、かさ屋は夜遅くまでかかって念入りにその青い傘を作り上げました。

それにしても、女の子の選んだ色はなんて素晴らしい色なのでしょう。

そして、自分の腕前もなんて素晴らしいのだろうと思いました。

次の日、女の子に傘を渡して帰ってくると、不思議なことが起こっていました。

店の前にたくさんの女の子がかさ屋を待っていたのです。
そして、そこにいるお客みんなが「青い雨傘を作って下さい」と言うのです。

青い傘.jpg


少女と出会ったのは、それまで丁寧に心を込めて仕事をしてきた
ご褒美だったように思いました。

でも目先の収入にばかり気をとられ、
ただ目の前の仕事をこなすだけの日々になった時、
風向きが変わってしまいます。

忙しさの中で目先のことだけにとらわれていると
自分にとっての嬉しさや大切なことが何だったのか
わからなくなってしまう時があります。

そんな時、「心を置き去りにしてまでも、利益を手にすることが良い事なのかな」と
思える気持ちはなくさないでいたいと思いました。

可愛らしいお話の中にもそんなことを気づかせてくれたような気がしています。

そしてやっぱり安房さんは青がお好きなんだな~と
嬉しくなってしまうお話なのです。

あじさいと傘.jpg



雨の日の楽しみ

6月になって関東も梅雨入りしました。

これからジメジメした季節になるのか~と思うと憂鬱です。
春の爽やかな季節は本当にいつもながらあっという間に過ぎてしまいますね。

やだな~と思っていると余計に雨の日は気分が落ち込むので
今年はちょっと雨の日でも楽しくなるような明るめの色の傘を買いました。

ここで他の人なら花柄とか暖色系の色を選ぶと思うのですが、
私が選んだのは空色の傘。
隅の方にちょっと濃い目のラインで花が描かれている
至ってシンプルな表情の傘です。

シンプルすぎるんだけど、”良い天気の空の色”って感じで
私は気に入っています。

雨の日でも晴れた空に包まれているような気分にさせてくれます。

aozora.jpg



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[ 2014/06/14 00:00 ] お話「あ行」 | TB(-) | CM(0)
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Author:すきっぷ
安房直子さん作品に恋した「すきっぷ」です。


*安房直子さんご本人や関係各所とは一切関係ありません。


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